子供の医療証のデジタル化は進むのか?

おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今回は、マイナンバーカードの保険証機能に関連して「子供の医療証はデジタル化されないのか?」というご質問にお答えします。

https://youtu.be/hyna-6pT-sI

まず、マイナンバーカードと健康保険証が一体化する「マイナ保険証」の整備が進められており、これについては以前の動画で詳しく解説しています。
ぜひ以下のリンクからご覧ください。

▶【健康保険証】いよいよ廃止が迫ってきた健康保険証について解説します
https://youtu.be/Au1ityU8svA


子供の医療証とは?

東京都では、子供の医療費助成を受けるために「マル乳」「マル子」「マル青」と呼ばれる医療証が必要です。
練馬区では、高校生年代までの子供の医療費が無償化されており、区内在住で健康保険に加入している方が対象となっています。

現在、この医療証は紙で発行され、病院を受診する際には保険証とともに提示が必要です。しかし、マイナンバーカードが保険証と一体化される一方で、医療証はそのまま紙のままなのかという疑問を多くいただいています。


医療証のデジタル化の現状

結論から言うと、子供の医療証も将来的にマイナンバーカードと一体化される予定です。ただし、具体的な時期については、国全体のデジタル化計画である「ガバメントクラウド」の進捗に大きく依存しています。


ガバメントクラウドとは?

「ガバメントクラウド」とは、政府共通のクラウド基盤のことです。
自治体がこれまで個別に運用してきた住民票や住民税、国民年金などのシステムを統一し、共通基盤で運用することで、コスト削減やデータ連携の効率化、セキュリティ強化を図るものです。

現在、各自治体は令和7年度までにこの基盤への移行を目指して準備を進めていますが、大手IT企業の富士通が「期限内に約300自治体のシステム移行が完了しない」と発表しました。
練馬区もこの影響を受けており、移行完了時期は未定のままです。


医療証デジタル化とPMH(Public Medical Hub)

子供の医療証のデジタル化は、政府が進める「全国医療情報プラットフォーム」の中で扱われています。この中の「PMH(Public Medical Hub)」という仕組みが医療費助成や母子保健分野の情報連携を担います。

しかし、PMHの仕様が固まり切っていないため、各自治体が必要なアプリケーションの開発を進められない状況です。さらに、練馬区を含む自治体のガバメントクラウド移行スケジュールが遅れているため、医療証のデジタル化もまだ先になると予想されます。


今後の展望

いずれ、マイナンバーカードに保険証と医療証が一体化されることで、これまで煩雑だった保険証、医療証、病院の診察カードの携帯が不要になり、利便性が大幅に向上します。

進捗があり次第、皆さんにお知らせしますので、ぜひ引き続き注目していただければと思います。

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