参議院選挙制度をわかりやすく解説!衆議院との違いも徹底比較!

おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今回は、7月3日公示される参議院選挙を前に、「そもそも参議院って何?」「衆議院とどう違うの?」「選挙制度の特徴は?」など、意外と知られていない参議院の基本情報をわかりやすく解説します。

目次

① 参議院ってどんな役割?

参議院は、国会の「上院」にあたる存在で、もう一つの「衆議院(下院)」とあわせて、日本の国会(二院制)を構成しています。

参議院は「良識の府」とも呼ばれ、短期的な世論に流されがちな衆議院と異なり、じっくりと慎重に審議を行うことが求められています。

② 衆議院との違いは?

衆議院と参議院には、以下の4つの大きな違いがあります。

1. 任期と解散の違い

衆議院の任期は4年ですが、途中で解散されることが多く、実際には1〜3年で選挙が行われます。一方、参議院は任期6年で解散がなく、3年ごとに半数が改選されます。

2. 被選挙権の年齢

衆議院は25歳から立候補できますが、参議院は30歳からとされています。より経験を重ねた人が参院議員になることを想定しています。

3. 内閣に対する力の違い

衆議院は内閣不信任決議を出すことができます。参議院には法的拘束力のある不信任決議権はなく、代わりに「問責決議」で政治的な圧力をかけることができます。

4. 衆議院の優越

憲法第59条などにより、法律案や予算、内閣総理大臣の指名などは最終的に衆議院の意思が優先されます。これは、衆議院の方が任期が短く、最新の民意を反映しやすいとされているためです。

③ 選挙制度の特徴

参議院議員は、以下の2つの方法で選出されます。

1. 選挙区選挙(148議席)

都道府県ごとに設けられた選挙区で実施されます。東京のような人口の多い地域では、複数名が当選します。
※2025年は、東京選挙区から約7名が当選する予定です。

2. 比例代表選挙(100議席)

全国を1つの選挙区とする「全国比例」で、政党や候補者に投票します。
参議院の比例代表は「非拘束名簿式」で、政党名だけでなく候補者名での投票も可能です。

つまり、個人の名前を書いて投票することで、その候補者に直接票が入り、当落に影響します。これは衆議院とは大きく異なる点です。

④ 「良識の府」としての参議院

参議院は、戦前の「貴族院」の流れをくみ、民意に迎合せず、冷静に物事を判断する役割が期待されています。

一時的なブームや感情論に流されることなく、長期的な視点で政策を判断し、衆議院の暴走を抑える「ブレーキ役」としての重要性が注目されています。

⑤ 意外と知らない豆知識

最後に、参議院に関するちょっとした豆知識をご紹介します。

  • 女性議員比率が高い

    2022年の選挙では、女性当選者は35人で、全体の約28%。衆議院(約10%)よりも高い比率です。
  • 投票率は低め

    2022年の投票率は約52%。衆議院選挙よりやや低めですが、参議院選挙も国政に大きな影響を与えます。
  • 芸能人・スポーツ選手の当選が多い

    比例代表は全国区で個人名投票ができるため、知名度のある候補者が有利。元アスリートや芸能人の当選も多く見られます。

今回は、参議院の基本から選挙制度、衆議院との違い、そして豆知識まで幅広くご紹介しました。
2025年の参議院選挙に向けて、ぜひ正しい知識を持って投票に臨んでいただければと思います。

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