こんにちは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
先日、練馬区文教児童青少年委員会で視察を行いました。
視察内容は、山口県山口市のコミュニティ・スクールや山口情報芸術センター、愛知県瀬戸市の小中一貫校「にじの丘学園」。
今回は、愛知県瀬戸市の小中一貫校「にじの丘学園」について、ご紹介いたします。
愛知県瀬戸市の小中一貫校「にじの丘学園」について
瀬戸市立にじの丘学園は、少子化による児童生徒数が減少している学校の適正配置を図るために、令和2年4月に、市内の5つの小学校と2つの中学校を統廃合してできた施設一体型の小中一貫校です。
児童・生徒数は、開校当初は835名でありましたが、学区域内の宅地造成が進み、現在では1,100名にまで増加し、今後も増えることが見込まれるとのことです。
敷地面積は、約82,300㎡と広大な敷地の中に立っています。もともと都市公園であったところを転用して、学校用地にされました。
施設は、愛知県産の木材をふんだんに活用し、太陽光や太陽熱などを活用した環境に配慮した設計としたことで、全国で初めてZEB Readyを獲得した建物となっています。
プールは、低学年用とそれ以外用の2種類ありますが、生徒数の多さなどから、6~10月までプール授業を実施しています。
今後は、築100年まで使う計画で、25年周期に改修を行っていくとのことです。
統廃合にあたって一番の課題は「子供たちの通学路」。
学区域は、学校から半径4kmにまで広がったため、安全な通学環境の確保が課題でした。
実際に通っている子供の中で一番長い通学時間は50分程度。
路線バスを活用して通学しているとのことです。
路線バスの利用にあたっては、市からの補助も入れながら年間6,000円の利用料がかかっています。
施設環境はとてもよく、子供たちも元気に授業を受けていました。
これだけの広大な敷地でのびのび学べる子供たちはうらやましいと思いました。
通学の課題はあるものの、子供の数が増えているのは、学校が評価されているからではないかと考えます。
練馬区においても、これから旭丘小中学校が、施設一体型の小中一貫教育校になります。
また、今後も、少子化の影響により、このような学校が増えていくと考えます。
今回の取り組みも参考にしながら、子供たちによりよい教育環境を整備できるよう取り組んでまいります。