こんにちは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今回は、練馬区議会自民党の視察で訪問した熊本県玉名市についてご紹介します。
視察初日は、玉名市議会の「市議会だよりの編集」についてお話を伺いました。
目次
玉名市の概要
玉名市(たまなし)は熊本県北部、有明海に面する自然豊かな中小都市で、面積は約152km²、人口は約6.6万人です。
平成17年に1市3町が合併し、今年で20周年を迎えました。
農業が盛んで、米やみかん、イチゴ、トマトなどの生産が活発。特にミニトマトは日本一の出荷量を誇ります。
また、「日本マラソンの父」金栗四三さんの故郷としても知られています。
交通アクセス
- 鉄道: 九州新幹線「新玉名駅」…博多まで約40分、鹿児島中央まで約1時間
JR鹿児島本線「玉名駅」…熊本まで普通列車で約30分 - 道路・船: 九州自動車道「菊水IC」など高速ICあり
長洲港から有明フェリーで島原半島へアクセス可能
住環境と行政サービス
「田舎すぎない田舎暮らし」ができるのが玉名市の魅力です。
- 熊本市・福岡市の都市圏の中間に位置
- 総合病院や大学・高校も複数あり、医療・教育も充実
- 住宅取得やリフォーム補助、新幹線通勤定期券補助など、定住促進策も多数
観光と文化
- 温泉地: 玉名温泉、小天温泉、草枕温泉など、美肌効果で人気
- 自然・歴史: 菊池川沿いの「めがね橋」、山・河川・古墳群など
- 文学の地: 夏目漱石の小説『草枕』の舞台
- ご当地グルメ: 玉名ラーメン(豚骨+焦がしニンニク)
- イベント: いちごマラソン、金栗四三マラソンなど
市政と産業
- 基幹産業: 農業(米、みかん、イチゴ、トマト)と水産業(海苔・アサリ)
- 企業誘致: 九州の中間拠点として積極的に取り組み
市議会だよりの編集体制と工夫

✅ 編集体制
- 編集委員:各常任委員会の副委員長3名+各会派から1名ずつ(計8名)

✅ 表紙デザイン
- 玉名女子高校アニメデザインコースへ依頼し、親しみやすいイラストを採用
✅ 編集スケジュール

✅ 配布・経費
- 市の広報誌と一緒に全戸配布
- 年間予算:約435万円
- 例:8/1号は 1ページ2.6円 × 12ページ × 26,000部 × 1.1 = 約89万円
✅ 誌面の工夫
- 平成29年秋からリニューアル
- 写真やカラーを多用し、文字量を減らし、大きな文字で可読性向上
✅ 市民の反応
- 改変後は概ね好評
- 最近は意見が減少
- カタカナ用語への苦情あり → 平易な表現を重視
✅ 市民の声を反映する工夫
- 令和4年、玉名青年会議所と意見交換し、内容に反映
おわりに
今回の視察を通して、市民に分かりやすく、親しみやすい広報誌づくりの工夫を多く学ぶことができました。
練馬区でも、より多くの区民に「読みたい」と思っていただける議会報告を届けられるよう、今後の編集や発信に活かしてまいります。
引き続き、他自治体の先進的な取り組みから学びを深め、練馬区の議会改革に努めてまいります。
