こんにちは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今回は、交通対策等特別委員会の視察2日目として伺った、
広島市東部地区で進められている「連続立体交差事業」についてご紹介します。
慢性的な踏切渋滞や安全性の課題、地域の南北分断など、都市部が抱える大きな課題に対し、
どのように抜本的な対策が取られているのか、視察を行いました。


■ もくじ
1.広島県の鉄道【路線図】

2.連続立体交差事業の効果
- 交通混雑の解消
・事業区間では1日あたり約370本の列車が走行。
・ピーク時には「1時間のうち40分踏切が開かない」踏切もあり、深刻な交通渋滞が発生していました。 - 安全性の向上
・踏切事故のリスク低減、緊急車両の通行改善など、安全性が大きく向上。 - 地域分断の解消
・鉄道により南北に分断されていた地域が一体化し、歩行者・自転車・車の移動が円滑になります。
3.事業概要

■ 事業主体
- 広島県・広島市(県または政令市でなければ事業主体になれない)
- 鉄道事業者:JR西日本
■ 整備内容
- 高架区間:海田市駅〜向洋駅 約5.1km
- 除却踏切:16箇所

■ 事業費
- 総事業費:約915億円
- JR西日本負担割合:
・県事業分:5%
・市事業分:9% - 概算額:第1期区間だけで約250億円増額、工期は3年延長
■ 期間
- 平成13年度〜令和20年度(※延期見込み)
■ 関連事業
- 都市計画道路:7路線
- 土地区画整理事業:3地区
4.事業経緯


■ 見直し検討
- 公共事業予算の縮減に伴い、計画内容を見直し
- 踏切除却数の削減
- 事業費:960億円 → 915億円に縮減
以上、広島市東部地区で進められる連続立体交差事業の視察内容をまとめました。
地域の安全性や交通の円滑化、まちの一体性を高めるために、非常に重要なプロジェクトであることを再認識しました。
ここでの学びを西武新宿線連立立体交差化事業に活かしていきます。




