こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今週の佐藤力チャンネルのテーマは、「災害時のトイレ対策」についてです。
先日、東京都が首都直下地震の新たな被害想定を公表しました。いつ起きるか分からない災害への備えとして、ぜひ皆さんにしていただきたい『トイレ対策』についてお話していきます。
●災害時のトイレ対策
5月25日、専門家らで構成する東京都の防災会議地震部会が、首都直下地震の新たな被害想定を公表しました。
最も被害の大きい「都心南部直下地震」が起こると、23区の約6割で震度6強以上の強い揺れが発生し、死者は最大で6100人、帰宅困難者は452万以上出ると予想されています。
この想定内容について、詳しくは、後日取り上げたいと思います。
このような大きな地震が発生すると必ず起きるのが『停電と断水』です。
今回発表された想定によれば、停電は、発災直後から1日後まで広範囲で発生し、徐々に停電が減少していくものの、1か月後までは、発電所の停止など電力の供給量不足により、計画停電が継続する可能性があるとされています。
また、上水道は、発災直後から1日後まで断水が発生し、1週間後から徐々に解消されていきますが、浄水施設等の被災による断水は1か月程度続く見込みとなっています。
また、下水道も同様の状況になり、1か月程度はトイレの利用が困難な状況が続くと想定されています。
そこで大事になってくるのが、災害時のトイレ対策です。
練馬区の令和元年度の区民意識意向調査によれば、約7割の方が水や食料を備蓄している一方で、非常用簡易トイレを備蓄している方は3割程度に留まります。
そのため、昨年の一般質問で、非常用簡易トイレの配布を通じて、災害時のトイレ対策の普及啓発を行うよう練馬区に要望し、今年度、イベント等で実施されています。
では、どれくらい備蓄すればよいかというと、一人1日5回×家族の人数×7日分ということで、私の家族は5人いるため、175回分必要になります。
Amazonを見ると、安いもので1回あたり50円程度なので、175回分だと9,000円程度かかります。
決して安いものではありませんが、1度購入しておけば、長期間保存が可能なものですので、ぜひ備蓄していただくことをお勧めします。
他に備蓄しておいた方がよいものについては、以下をご覧いただければと思います。
東京都を震源とする首都直下地震は、いつ起きてもおかしくない状況となっています。
発生時期が分からないからこそ、事前の備えが非常に重要になってきます。
ぜひ皆さんもこの機会に備えの確認をしていただき、対策に取り組んでいただければと思います。