こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今週の佐藤力チャンネルのテーマは、「学校の給食費」についてです。
現在、ウクライナ情勢や円安の進行などの影響で食品価格が高騰しています。今回、その影響で、不足する学校給食の費用を補助する補正予算が組まれましたので、そのことについてお話していきます。
●学校給食費の補助
学校の給食費は、学校給食法の規定に基づき、給食に必要な食材を購入するための費用を保護者が負担しています。
私も小学生の子がいますので、年間約6万円の給食費を支払っています。
この給食費は、文部科学省が示している『子供たちに必要な栄養素やエネルギー』を摂取するのに必要な給食を、提供するのに必要な費用を算出して決めています。
毎年、秋から年末にかけて検討し、3月までに、食品価格などの動向を見据えて金額を確定しています。
これまでの給食費の推移ですが、前年と同額の年が多いものの、基本的には増加傾向にあります。
現在、ウクライナ情勢や円安の進行などの影響により、食品価格が急騰しています。
今年の1月から3月までは、小麦価格高騰の影響で価格が上がっている麺やパンを減らし、コメ食を増やすなど、各校の工夫により、決められた給食費でなんとか賄っていました。
しかしながら、想定を超える食品価格の高騰で、現在の1食当たりの食材費は、小学校は約278円、中学校は約346円となっており、昨年度決めた給食費に対して、小学校は15円、中学校は13円不足します。
保護者の方からの給食費だけでは賄え切れなくなったので、今回、補正予算を組み、不足分を補助することとしました。
今回の補助は、とりあえず、4~9月までの期間に対して行うもので、総額5,900万円の補助となります。
今後については、練馬区は『物価の状況等を勘案して判断する』としていますが、今後も物価が下がる要因はないので、引き続き、不足分を補助するよう求めています。
また合わせて、保育園や幼稚園、高齢者や障害者向けのサービス提供施設の食費についても、今後、厳しい状況になっていくことが予想されますので、状況をしっかり注視し、適切に補助をするよう求めています。
引き続き、物価高対策に取り組んでまいります。