こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
さて、今回のテーマは、「大規模改修する『中村橋区民センター』」についてです。
●中村橋区民センター
さて、中村橋区民センターとは、貫井地区区民館や中村橋地域包括支援センターのほか、障害者の通所事業を行う中村橋福祉ケアセンター(心身障害者福祉センター)、障害児保育園『ヘレン中村橋』などが入った複合施設となっています。
昭和54年8月に開設され、建築から40年以上が経過した施設となっており、今後、大規模改修が予定されています。
改修スケジュールとしては、来年度まで設計を行い、令和6年度から7年度にかけて工事を行う予定となっています。
先ほどお話しましたが、中村橋区民センターには、障害者の通所事業を行う中村橋福祉ケアセンターや障害児保育園『ヘレン中村橋』が入っており、他の区立施設と比較し、配慮が必要な方が多く利用される施設となっています。
そのため、より一層のバリアフリー整備が必要となります。
これまでも施設の特性からバリアフリーが進められてきましたが、施設が古いこともあり、行き届かない部分もありました。
今回、大規模改修にあたり、障害者団体の方々などからさまざまご意見をいただきましたので、区議会の場で要望いたしました。
その内容を簡単にご紹介させていただきますと、ポイントは3点あります。
まず一点目は、『ユニバーサルデザインの考えに則り、利用者の意見を取り入れながら、誰もが利用しやすい施設にすること』
二点目は、『火事や災害など緊急警報を伝える、文字表示モニターやフラッシュランプを、各部屋や廊下、エレベーターに設置すること』
そして、三点目は、『貸会議室の予約にインターネット予約システムを導入すること』です。
二点目について解説すると、聴覚障害をお持ちの方は、視覚や身体に障害をお持ちの方のように、白い杖や車椅子を利用することがないため、外見ではなかなか健常者と見分けが付きません。
当然、火災や災害が発生した際は、避難情報や警報が発信されるわけですが、多くの場合、言葉や音によって警報がなされるため、聴覚障害をお持ちの方に対して届きません。
そのため、その場に取り残されてしまうおそれがあります。
なので、視覚的にも緊急警報が発信される設備を充実するよう要望いたしました。
練馬区からは、『視覚情報による警報の発信設備も含めて、障害者団体にヒアリングを行い、障害に配慮した設備の設置について検討していく。また、オンライン予約ができるよう検討していく』との前向きな回答をいただきました。
特に、二点目については、他の区立施設においても大事な設備であると考えています。
昨年、改修された光が丘区民センターのエレベーターには、文字表示モニターがなく、災害発生時に文字による案内がされないものとなってしまっています。
今後、改修されるエレベーターにおいては、基本的には、文字表示モニターのあるエレベーターとするよう、全庁で情報を共有して対応に当たるよう求めています。
引き続き、障害の有無にかかわらず、全ての方が利用しやすい区立施設となるよう尽力してまいります。