【練馬区】これからの防災対策の柱は3つ!

こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

さて、今回のテーマは、「練馬区の防災対策」についてです。


●練馬区の防災対策

先日、トルコ南部のシリア国境付近で大地震が発生し、トルコとシリア合わせて5万人以上の方がお亡くなりになり、今も多くの方々が倒壊した建物の下に取り残されているとみられ、懸命の救助活動が続いています。
また、今年は、1923年(大正12年)に発生した関東大震災から、100年の節目に当たります。
関東大震災による死者および行方不明者は約10万5千人と、首都圏に未曽有の被害をもたらし、我が国の自然災害史においても最大規模の被害をもたらした災害です。
その発生日である9月1日が「防災の日」と定められており、近代日本における災害対策の出発点となりました。
近年は、首都東京において、首都直下地震や南海トラフ地震といった巨大地震が30年以内に約70%の確率で発生すると予測されるなど、いつ起きてもおかしくない状況にあります。
震災が起きる前までにしっかりと対策を立てて、被害を最小限に抑えることが重要となります。

先日、練馬区議会の予算特別委員会において、防災対策について質疑しました。

ポイントは、在宅避難、マンション防災、トレイ対策です。

これからの防災対策として最重要課題は、在宅避難とマンション防災、火災対策の3つであり、来年度修正される練馬区地域防災計画の大きな柱になると考えています。

まず、在宅避難についてですが、これまでも練馬区では、防災の手引に「避難は最後の手段」「自宅が安全なときは避難しません」などと記載し、在宅避難を推奨してきました。
しかしながら、防災訓練といえば、皆さんの頭に思い浮かぶのは避難拠点訓練だと思います。
避難拠点訓練は当然ですが、避難拠点に避難するための訓練です。
これから、さらに在宅避難を推奨するためには、在宅避難をテーマにした訓練の実施が必要であると考えています。

令和元年度の区民意識意向調査によれば、在宅避難する上で不安な点として、約8割の方が「食料等の配給を受けられるか」、約6割の方が「情報が入ってくるか」を挙げています。

この不安な点を解消できる訓練が必要です。
避難拠点は災害時の物資の配給拠点でもあるので、これまで行ってきた避難拠点訓練を、発想の転換を図って、在宅避難者に物資を配給する訓練にしたり、LINEやHPでどのように災害時の情報が発信されるのか周知啓発を行ったりなど、在宅避難をテーマにした訓練の実施を要望いたしました。

次に、マンション防災についてですが、震災時、もし大きなマンションにお住いの方が皆、避難拠点に避難したら、避難拠点はパンクしてしまいます。
練馬区の防災力を高める上でも、マンション防災力の向上は欠かせません。

マンション防災力を高めるためには、固有のマンション防災マニュアルの作成や、マンホールトイレの配備などトイレ対策の普及啓発、また、特に新築マンションにおいて、停電時でもエレベーターや給水ができる非常用発電機の設置促進など、マンション防災力向上に向けた支援が必要であると考えています。
今後の練馬区地域防災計画において、マンション防災を柱の一つに掲げて、より実効性のある対策を明示いただくことを要望しました。

最後に、トイレ対策についてですが、前回の一般質問において要望した、持ち運び可能なトイレが来年度、すべての避難拠点に配備されることになりました。
可搬型トイレは、高齢者や障害者など配慮が必要な方へのトイレ対策はもとより、運営上、課題のある2階以上に体育館がある避難拠点においても非常に有効です。
まずは、各拠点に1つずつ配備される予定ですが、運営上課題のある2階以上に体育館がある避難拠点においては、さらに重点的に配備するよう求めました。

大地震は、いつ発生するか分かりませんが、必ず来るものですので、被害軽減に向けた対策が非常に重要です。
引き続き、災害に強いまちづくりを推進してまいります。

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