「闇バイト」と「トクリュウ」の実態とは?練馬区の現状と防犯対策をご紹介

おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。

近年、「闇バイト」や「トクリュウ」といった言葉をニュースやSNSで目にする機会が増えています。これらは若者を中心に広がっている新たな犯罪のかたちであり、私たちの身近にもその影響が及びつつあります。

この記事では、最新のデータをもとに「闇バイト」「トクリュウ」の現状を解説し、練馬区内で発生した事件、そして区としての防犯対策について詳しくご紹介します。

① 闇バイト・トクリュウの現状

「トクリュウ」とは、「匿名・流動型犯罪グループ」の略称です。SNSを通じて緩やかに結びついた人々が、実行犯を募ってさまざまな犯罪に加担する、固定メンバーを持たない新しい形の犯罪集団を指します。

この「トクリュウ」は、強盗や特殊詐欺、ロマンス詐欺、さらにはSNS型の投資詐欺など、極めて多様な手口で犯罪を実行しています。SNS上で「高収入」「簡単に稼げる」などの言葉で若者を誘い、いわゆる“闇バイト”として犯罪に巻き込むケースが後を絶ちません。

令和6年版の警察白書でも、このような新しい犯罪グループが社会的脅威として特集されており、その実態は非常に深刻です。

法務省が発表した2024年版「犯罪白書」によると、2023年の刑法犯認知件数は70万3,351件と、前年より10万件以上増加。2年連続の増加となりました。特に、窃盗が全体の約7割を占め、不正アクセスや大麻取締法違反など、サイバー犯罪や薬物犯罪も過去最多を記録しています。

また、特殊詐欺の検挙件数も前年比で増加しており、こうした犯罪の背後には「トクリュウ」が関与しているケースも少なくありません。

警察庁によると、令和6年に摘発されたトクリュウ関係者は1万105人。そのうち約4割にあたる約4,000人が、闇バイトに応募した人物たちでした。多くが実行役として使い捨てられ、逮捕されてから犯罪に巻き込まれていたことに気づくという、非常に痛ましい現実があります。

背景には、暴力団の構成員数の減少も指摘されています。暴力団の力が弱まる一方で、匿名性が高く実態がつかみにくい「トクリュウ」のような新しい形の犯罪グループが台頭しているのです。


② 練馬区での闇バイト被害状況

こうした犯罪は、決して他人事ではありません。練馬区内でも、闇バイトに関係するとみられる凶悪事件が発生しています。

  • 2023年9月28日:住宅に押し入り、金品を奪った上で親子にけがを負わせる強盗傷害事件が発生。
  • 2023年11月30日:2階建て住宅に男2人が侵入し、60代の男性を殴って金品を奪う強盗致傷事件が発生。

いずれの事件でも、逮捕された容疑者は「闇バイトに応募して犯行に及んだ」と供述しています。こうした事件が区内で実際に起きているという事実は、地域の安全に対する大きな警鐘と言えるでしょう。


③ 練馬区の防犯対策

練馬区では、住民の皆さんが犯罪に巻き込まれないよう、防犯対策の強化に取り組んでいます。その一環が、「住まいの防犯対策緊急助成事業」です。

この制度は、東京都が行う防犯設備の助成金に練馬区が上乗せする形で、住民の防犯設備設置を支援するものです。

補助の内容:

  • 防犯カメラやカメラ付きインターホンの設置費用に対して、
    費用の4分の3、最大3万円を補助(練馬区分)
  • 東京都の補助金(1世帯あたり最大2万円)と合わせて利用可能
    合計で最大5万円程度の補助

例えば、防犯カメラは5,000円台、カメラ付きインターホンも15,000円前後から購入可能で、複数の商品を組み合わせて使うこともできます。

申請受付期間:

  • 令和7年4月21日〜令和8年2月27日まで
    ※ただし、予算に達し次第終了します。

東京都は令和8年度に補助額を減額する予定もあるため、早めの申請をおすすめします。


最後に

「自分は関係ない」と思っていても、SNSでの何気ないやりとりから犯罪に巻き込まれてしまう可能性は誰にでもあります。特に若い世代が狙われている今、自分自身だけでなく、家族や友人のためにも正しい情報を知り、防犯意識を高めることが何より大切です。

「うちは大丈夫」と思わず、こうした支援制度を活用して、防犯対策を進めていきましょう。

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