【自賠責保険が引き下げへ前進】国の未返還金 約5,700億円を一括返済へ

こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

自賠責保険は、人身事故で亡くなったりケガをした被害者の救済を目的とした「最低限の補償」を行うための保険で、車やバイクを所有するすべての方が加入しなければなりません。


■ 実は国が「1兆1000億円」を流用していた問題

しかし過去、国は自賠責保険の積立金を管理する「自動車安全特別会計」から、1兆1000億円もの資金を一般会計に流用してきました。 いわば“国が借りた” まま返していない資金と言え、そのうち約5,700億円が現在も未返還となっています。

未返還が長年続いたことで、特別会計の財源は大きく減少。 その結果、ひき逃げ被害者や重度後遺障害の方への支援財源が圧迫され、2023年度には自賠責の賦課金(=実質保険料)が値上げされる事態にまで発展しました。


■ ついに動いた! 5,700億円を「一括返還」の方向へ

ところが先日、大きな転機がありました。

自民党の小林鷹之 政調会長が記者会見で、 「高市早苗首相の意向として、この問題を完全に解決する。一括返還を検討する」 と明言したのです。

現在、2025年度の補正予算で約5,700億円をまとめて返還する方向で調整が進められています。


■ 一括返還で何が変わる?

  • 自動車安全特別会計の財政が一気に改善
  • 被害者救済制度の安定化につながる
  • 自賠責保険料の引き下げが現実味を帯びる

長年の“積み残し”となっていた問題が、いよいよ解決に向けて動き出しました。


■ 高市内閣が発足して2か月――後回しにされてきた課題が一気に前進

高市内閣は発足からまだ2か月足らずですが、これまで先送りにされてきた課題を次々に動かしています。今回の自賠責保険の未返還金問題も、その象徴的な一つと言えるでしょう。


■ おわりに

区民の皆さんの生活に関わる課題は、国の制度や財政にも大きく左右されます。 私は、皆さんからいただくお声をしっかり受け止めながら、引き続き、区民生活の向上と日本の未来のために全力で取り組んでまいります。

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