こんにちは。。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今回は、先の衆議院議員選挙について、「雪の影響で投票率は落ちたのか?」という点を、練馬区の実際の数字をもとに分かりやすく整理してお伝えします。
投票日当日は大雪となり、外出しづらかった方も多かったと思います。
そのため、「今回は投票率が下がったのではないか」と感じた方も少なくなかったのではないでしょうか。
しかし、結論から言うと、練馬区の全体の投票率は前回より上がっています。
雪で当日投票は鈍りましたが、その分を期日前投票がしっかり補った、というのが今回の大きな特徴です。
目次
1.雪で投票率は下がったのか
まず、最終的な投票率です。
練馬区では、令和8年2月8日執行の衆議院議員選挙において、
東京都第9区が61.03%、東京都第28区が61.08%でした。
前回、令和6年10月27日執行の衆議院議員選挙では、
東京都第9区が57.93%、東京都第28区が57.16%でした。
つまり、練馬区内ではどちらの選挙区でも、前回より投票率が上昇しています。
「雪だったから全体の投票率が落ちた」という見方は、少なくとも練馬区の結果とは一致しません。
また、全国の小選挙区投票率は56.26%で前回比2.41ポイント増、東京都平均は59.16%でした。
練馬区の9区・28区はいずれも、この全国平均も東京都平均も上回っています。
2.当日投票は確かに伸び悩んだ
では、雪の影響はなかったのかというと、そうではありません。
練馬区の公式速報を見ると、投票日当日の19時時点の累計投票率は、
東京都第9区で31.71%、東京都第28区で33.10%でした。
前回の同時刻は、
東京都第9区で36.06%、東京都第28区で36.33%です。
つまり、投票日当日の動きだけを見ると、今回は前回より鈍かったことが分かります。
これは、大雪や悪天候の影響で、当日に投票へ行く人が減ったとみるのが自然です。
3.期日前投票が全体を押し上げた
一方で、期日前投票は大きく伸びました。
練馬区の期日前投票者数は、
東京都第9区で前回の60,874人から今回84,765人へ、
東京都第28区で前回の58,462人から今回81,876人へ増えています。
区全体で見ると、期日前投票者数は11万9,336人から16万6,641人へと大幅に増加しました。
最終投票者数に占める期日前投票の割合で見ても、前回は約33.40%、今回は約43.86%となります。
つまり今回の選挙は、
雪で当日投票が弱含んだ一方、悪天候予報を見て早めに投票を済ませた方が増え、結果として全体投票率は上がった、と整理できます。
4.比例代表で見えた練馬区の特徴
今回、選挙結果の中で特に注目したいのが、比例代表における練馬区内の政党別得票です。
練馬区内の東京都第9区・第28区を合算すると、主な政党の得票は次の通りです。
- 自由民主党:123,481票
- 中道改革連合:62,271票
- チームみらい:48,859票
- 国民民主党:44,421票
- 参政党:23,793票
この数字を見ると、事前には参政党の躍進が注目される場面もありましたが、練馬区ではチームみらいが国民民主党を上回って3位に入ったことが、一つの特徴として浮かび上がります。
5.今回の結果をどう受け止めるか
今回の選挙結果から見えてくるのは、単に「雪だったのに投票率が上がった」ということだけではありません。
大事なのは、
有権者の皆さまが天候リスクを踏まえて行動を前倒しし、期日前投票を積極的に活用したこと。
そしてもう一つは、政治への関心の高まりが、実際の投票行動につながった可能性が高いということです。
さらに、比例代表の結果を見ると、練馬区の有権者が「どの政党に何を期待したのか」という点にも、明確な変化の兆しがあります。
特にチームみらいが一定の支持を集めた背景には、既存政党とは異なる期待や、新しい選択肢への関心が含まれている可能性があります。ここは今後、丁寧に分析していく必要があります。
まとめ
今回の衆議院議員選挙について、
「雪のせいで投票率が落ちたのではないか」という疑問に対しては、全体としてはそうではなかったというのが答えです。
確かに、投票日当日の動きは前回より弱く、大雪の影響はあったと考えられます。
しかしその一方で、期日前投票が大きく伸び、結果として練馬区の最終投票率は前回を上回りました。
そして比例代表では、自由民主党が引き続き最多得票となる中で、チームみらいの伸びも目立ちました。
こうした変化をしっかり分析し、今後の政治活動や政策発信につなげていくことが大切だと考えています。




