【練馬区】令和4年度予算案、過去最大の2912億円

こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今週の佐藤力チャンネルのテーマは、「令和4年度の予算」についてです。
予算規模はどれくらいなのか、どんなことを重点的に行っていくのかなどについて解説していきます。


●令和4年度予算

令和4年度予算は2912億4,480万円で、前年度比86億7,000万円、3.1%の増額で、過去最高額となっています。

編成のポイントとしては、以前ご紹介した「改定アクションプラン」に掲げる施策の実施を最優先としながら、昨年度中止や延期した事業の実施特定目的基金や起債の積極的な活用、練馬区の貯金にあたる財政調整基金の活用を最小限とし、事業の見直しなど歳出削減にも取り組むこととしています。

歳出を目的別にみると、福祉や子供に関する保健福祉費やこども家庭費、教育費が合計で1975億円にのぼり、全体予算の7割を占めています。
また、性質別にみると、子供や高齢者、障害者、生活困窮者などを支援するための経費である扶助費や、区役所の人件費、区の借金の返済に充てる経費である公債費といった、削減することが困難な義務的経費が5割を占めています。

さらには、区立施設や学校などの改修・改築も、更新時期が近付いているため、順次、対応していかなければなりません。

この予算については、練馬区議会の予算特別委員会において、2月16日から12日間かけてしっかり審議してまいります。
その審議において、いまだ収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの対策をしっかりと行いつつ、合わせて、経済を立て直し、皆さんの日常を取り戻すべく、経済対策に取り組むこと、そして、未来の練馬のためにしっかりと投資も行っていくことなどを求めてまいりたいと考えています。

●令和4年度の目玉事業

ここからは、令和4年度に実施する目玉事業について、新規事業を中心に解説していきます。

保育サービスにおいては、3歳の壁対策として、2歳児までの保育施設の卒園児を認可保育所等で積極的に受け入れを行っていきます。
また、新型コロナウイルス対策として、区内約400ある幼稚園・保育園すべてに対して、換気の必要性を知らせる二酸化炭素濃度測定器を配布します。


子育てサポートにおいては、産後ケア事業の利用回数の拡大や、今年の3月から運用を開始する電子母子手帳アプリの利便性向上を図り、希望する子育て支援サービスを探し、申し込むことができるアプリの開発を行っていきます。

子供たちを守る事業として、令和6年度に設置予定の都立の練馬児童相談所の設置準備や、児童虐待の再発防止等の支援事業を実施していきます。


また、大人が担うべき家族の看護や介護、家事などを行っている子供たち、いわゆるヤングケアラーへの支援を充実していきます。

この、児童相談所の設置やヤングケアラー支援については、また後日、詳しく解説していきたいと思います。

高齢者支援については、身近な地域で医療や介護について相談できる地域包括支援センターや、交流や相談、介護予防ができる街かどケアカフェ特別養護老人ホームなどの高齢者施設の増設を図っていきます。

障害者支援については、緊急時にも24時間対応できる多機能型地域生活支援拠点としての機能も備えた、重度障害者グループホームの整備こども発達支援センターでの障害児や発達に心配のある児童の一時預かり支援事業の実施、障害者施設の工賃向上に向けた経営コンサルタントの派遣障害者の意思疎通に関する条例の制定などを行っていきます。

医療提供体制については、新興感染症への対応力強化に向け、医師会や病院などに加え、新たに訪問看護ステーションや福祉施設などを加え、連携体制の強化を図っていきます。

また、救急救命センターを備え、重篤な救急患者の対応や、災害時の医療提供体制の強化を図るため、順天堂練馬病院において三次救急レベルの医療機能の整備を促進します。

さらには、練馬光が丘病院の移転や、移転後の跡施設での医療と介護の複合施設の整備練馬高野台病院の整備も合わせて行っていきます。


災害対策においては、我々が提案した、非常用簡易トイレの配布を通じた、災害時のトイレ対策の普及啓発事業の実施や、大規模地震に備えた防災まちづくり水害対策を推進していきます。

交通インフラについては、都市計画決定された西武新宿線の連続立体交差事業の実施や、石神井公園駅の再開発事業の着手、延期されていた光が丘駅南側出入口周辺のエスカレーターおよびスロープの設置を行っていきます。

また、大江戸線延伸の早期実現に向けて、東京都と連携して、さらなる調査を実施してきます。

みどり関連については、牧野富太郎博士の生誕160年を記念して、牧野博士の書斎の再現などの事業を行います。また、全国都市農業フェスティバルの開催に向けた準備や、農の風景公園の開設などを行っていきます。

脱炭素社会の実現に向けては、新しい環境基本計画を策定し、不燃ごみの資源化事業を開始します。

企業や商店会支援については、企業や商店会のデジタル化に向けた専門相談窓口の設置や助成事業を行っていきます。

また、令和2年度、3年度に引き続き、好評だった、練馬区商店街連合会が実施するねりまプレミアム付商品券事業への支援を行います。

文化芸術については、美術館の全面リニューアルの着手や、これからの図書館の構想の策定ハリーポッターのスタジオツアー施設と連携した魅力発信などを行います。

スポーツ関連については、石神井松の風文化公園にフットサルやスケートボードができる施設を整備し、私が求めていたパラスポーツの普及啓発事業の拡充練馬こぶしハーフマラソンの再開を行っていきます。

区役所関連については、証明書の発行手数料のキャッシュレス決済の導入オンライン申請手続きの拡充お悔やみ相談窓口の設置を行います。


また、デジタルトランスフォーメーションの推進に向けて、デジタル人材の育成や、AIなどを活用した業務効率化の推進などを行っています。

以上、簡単にですが、令和4年度における目玉事業を解説していきました。

この中で、もっと詳しく知りたいといった事業がありましたら、コメント欄などでお知らせください。
別途、解説していきたいと思います。

冒頭にも言いましたが、令和4年度予算については、2月16日から12日間開催する予算特別委員会において、しっかり審議してまいります。
その審議において、いまだ収束の兆しが見えない新型コロナウイルスの対策をしっかりと行いつつ、合わせて、経済を立て直し、皆さんの日常を取り戻すべく、経済対策に取り組むこと、そして、未来の練馬のためにしっかりと投資も行っていくことを求めてまいります。

●令和4年度練馬区当初予算案記者発表資料

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