こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今週の佐藤力チャンネルのテーマは、「練馬区名誉区民・牧野富太郎博士」についてです。
NHKの人気ドラマ「連続テレビ小説」のモデルに決まった「牧野富太郎博士」とはどんな方なのか、来年度取り組む企画などについてお話していきます。
●NHK「連続テレビ小説」
今回、「牧野富太郎博士」が取り上げられるNHKの「連続テレビ小説」をご存知でしょうか。
「もちろん知っているよ」という方も多いと思います。
毎週月曜日から土曜日まで、朝8時から15分間放映される連続ドラマです。
現在放映されているのは、ラジオ英語講座をテーマにした「カムカムエヴリバディ」で、9年前に放映された三陸鉄道をテーマにした「あまちゃん」は大ブームとなりました。
私は子供のころよく見ていたのは、将棋をテーマにした「ふたりっ子」でした。
皆さんの中にも「連続テレビ小説」にはまったことがある人も多いのではないでしょうか。
この連続テレビ小説の来年令和5年春からの放映回のモデルに、「日本の植物分類学の父」と言われる牧野富太郎博士に決定しました。
タイトルは「らんまん」で、主演は「神木隆之介」さんです。
●牧野富太郎博士
この主人公の牧野富太郎博士とはどんな方かというと、練馬区の名誉区民で、1862年に現在の高知県高岡郡佐川町(さかわちょう)に生まれました。
高知の豊かな自然環境に育まれ、幼少期から自分で植物の名前を調べて覚えるなど、植物に興味を持ち、独学で植物の知識を身につけていきました。
22歳の時、2度目に上京した際、東京大学理学部植物学教室への出入りを許され、植物分類学の研究に打ち込むようになります。
自ら創刊に携わった「植物学雑誌」に、新種ヤマトグサを発表し、日本人として国内で初めて新種に学名をつけました。
94年の生涯において収集した標本は約40万枚といわれ、蔵書は約4万5千冊を数えます。
新種や新品種など約1500種類以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた一人として知られています。
1940年に刊行された「牧野日本植物図鑑」は、現在まで改訂を重ね、植物図鑑として広く親しまれています。
晩年は、現在の練馬区立牧野記念庭園がある練馬区東大泉に居を構え、庭に移植した植物を採取したり、標本を整理したりされていたといいます。
今年は、牧野博士生誕160周年を迎える記念の年となります。
それを記念して、練馬区では、高知県立牧野植物園が所蔵する貴重な資料を公開する特別展を10月から牧野記念庭園で開催します。
また、庭園内に、牧野博士が命名したヒメアジサイの記念植樹や、牧野博士の書斎を再現する予定となっています。
名誉区民である牧野博士がフィーチャーされることはとても喜ばしいことで、ドラマが今から楽しみです。
今後、ドラマの放映終了まで、多くの方が牧野記念庭園や練馬区を訪れると思います。
練馬区としては、いかに訪れた方々に練馬区を知ってもらい、また、大泉を中心に練馬区で楽しんでもらうかが重要だと考えています。
この機を捉え、地域の活性化にも取り組んでいきたいと思います。