【練馬区】学童クラブと学校応援団、学校開放|令和6年度予算特別委員会


こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

さて、今回のテーマは、『令和6年度予算の審議~こども家庭費』についてです。


● 学童クラブと学校応援団、学校開放

前回に引き続き「来年度予算に対して行った質疑の内容」についてお話していきます。
今回は「こども家庭費」についてです。
具体的には、ねりっこクラブ、学童クラブ、学校応援団、学校開放について質疑しました。

まず『ねりっこ学童クラブ』について。

以前より、特別支援学級が設置されている小学校の学童クラブにおいて、『健常児枠が空いているにも関わらず、障害児枠がいっぱいで入れないので、何とかしてほしい』との保護者からのお声を受けて、対応を求めてきました。
来年度から、特別支援学級のある学校のうち、近隣に児童館・地区区民館学童クラブのない、ねりっこ学童クラブにおいて、障害児枠を拡大してもらうことになりました。
今後、障害児の受入れ条件の緩和や受け入れ枠拡大、そして、そもそもの障害児数の増加により、障害児枠へのニーズがさらに拡大することが予想されます。
これまで、障害児枠が空いていれば、その空き枠を健常児枠にカウントし、健常児を受け入れるといった柔軟な対応をされてきていますが、健常児枠が空いていても、障害児枠としてカウントされないため、入ることはできない状況です。
委託費の中の人件費については、上限定員を充足した際に必要な最大の経費を事前に事業者に渡し、使いきれなかった分だけ清算するという方式を取っています。
ですので、この人件費のやりくりの中で、健常児枠が一定程度空いている場合には、障害児枠にするといった柔軟な対応を求めました。
区からは、スタッフの配置基準として、健常児は20人に対して1人、障害児は2人に対して1人、スタッフを配置することとしているため、難しいとの回答です。
クラブによっては、健常児枠が20名以上空いていて、障害児が1名待機となっているところもあるため、柔軟な対応ができると考えていますので、引き続き、対応を求めていきたいと思います。

また、合わせて、現在は、障害児の待機児童をなるべく出さないようにしたいという練馬区の強い考えのもと、児童館や地区区民館などに併設する学童クラブにおいては、障害児枠を設けず、希望があれば全員受け入れる方針を取っています。
この考え自体はいいのですが、障害児の中には、移動に不安があったり、一人では移動が困難な子もいます。
今後はできれば、学校外の学童ではなく、学校内の学童で、より多くの障害児を優先的に受け入れることを求めました。

次に『学校応援団・学校開放』について。

これまで学校開放は、PTAや町会・自治会、地域団体など、地域の方々を中心に構成された学校開放運営委員会が対応していました。
その後、平成16年度から「学校応援団構想」に基づきモデル事業として始まった学校応援団が、児童放課後等居場所づくり事業、いわゆる、ひろば事業と合わせて、一体的に対応することとなり、紆余曲折があり、地域の方々の多大なるご努力をいただきながら、事業の実施水準に差があるものの、全区的な取組みとなりました。
その後、学童クラブの校内化と定員拡大を図るために、一体となったひろば事業と学校開放事業が再び切り離され、子供たちを主とするひろば事業と学童クラブが合体して、現在のねりっこクラブができました。
ねりっこクラブは学童クラブの待機児童対策としても重要な事業であると考えます。
しかしながら、ねりっこ化することで、再び、切り離された学校開放事業を担う学校応援団には課題があると考えています。
現場の方からも、スタッフの確保に苦慮していて、満足に開放事業を行えないなどというお声を多数いただいています。
練馬区も同様の声を聴いていて課題認識を持っています。
学校応援団の役割は、設立当初から大きく変化しており、見直しをする必要があると考えています。
すでに現状でも、運営自体が厳しくなっているところもあり、現状の地域のご厚意に甘え続けている状況をこれからも続けていくことは難しいです。
また、開放事業においては、一定程度のルール化は図られているものの、この学校はできて、あの学校ではできないなど対応の差が生じており、校長などが対応に苦慮する場面もあります。
当該校の子供たちのためであればまだしも、それが、利用団体の既得権益化してしまっている部分もあるため、改めて、学校施設の利用ルールや、申込・支払い方法なども含めて、学校応援団、学校開放事業のあり方の見直しを要望しました。

引き続き、子供たちが安心して遊べる環境づくりに取り組んでまいります。


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