おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。
『20XX年問題』ってたくさんあるのを知っていましたか?直近の問題について解説します。
2025年問題(2つの側面)
- 高齢者急増と人口減少の影響
- 団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、日本人の約5人に1人が後期高齢者に。
- 医療費の増加、医師・病院不足、認知症患者の増加などが懸念されています。
- 年金受給者の増加で、労働者への負担が重くなり、将来の年金制度が不安視されています。
- 介護の負担や労働力不足の問題も顕在化する見込み。
- 昭和100年問題(システムへの影響)
- 昭和100年(和暦の100年目)に、システムの誤作動が懸念されています。
- 特に官公庁では和暦を使用するため、古いシステムが昭和100年に対応できずエラーを起こす可能性が指摘されています。
- ただし、行政システムの多くは西暦を用いて管理しているため、深刻な問題にはならないと予想されています。
2027年問題(献血不足の問題)
- 献血者数が20年間で減少しており、2017年には473万人、2027年には448万人になると予測されています。
- 血液製剤は赤血球で21日、血小板で4日間の有効期限しかなく、安定した献血が不可欠です。
- 2014年には「2027年には85万人の献血者が不足する」との見通しが示されましたが、2018年以降、医療技術の進歩により必要な血液の供給量は減少。
- ただし、献血者数減少の傾向は続いており、今後の不足に備えた対策が必要です。
2030年問題(超高齢化と人口減少)
- 日本の総人口は2004年の1億2783万人をピークに減少し、2030年には1億1600万人程度になると予測されています。
- 65歳以上の人口割合は31%に達し、約3人に1人が高齢者という状況に。
- 労働力の減少による経済成長の停滞や、社会保険料の負担増加が深刻な課題になります。
- 働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進による労働環境の改善が不可欠です。
まとめ
これらの年問題は、医療・福祉・経済など幅広い分野で社会に影響を与えるものです。今後、各分野で早急な対応策を講じ、社会の変化に適応していくことが求められます。特に、高齢化に伴う社会保障の再設計や、労働力不足への対応が急務です。