【発達障害】発達性ディスレクシアについて解説します

おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今回は、「発達性ディスレクシア」についてお話しします。
この障害について知ることで、支援が必要な子供たちに手を差し伸べられる環境づくりを目指しましょう。


発達性ディスレクシアとは?

皆さんは、クラスに2~3人、読み書きが苦手で悩む子供たちがいることをご存じでしょうか?
その原因の一つが、発達性ディスレクシア(読み書き障害)という障害です。

発達性ディスレクシアは、文字を読む・書くことに特有の困難を抱える発達障害の一つです。
主な症状の例:

  • 書いた文字が鏡文字のように逆になる
  • 単語や文章を読むのに時間がかかる
  • 同じ漢字を何度練習しても覚えられない
  • 音読がスムーズにできない

これらは、努力や知能の問題ではなく、脳の情報処理の仕方の違いによるものです。


問題点とその影響

発達性ディスレクシアについての認知度がまだ低いことから、次のような問題が発生しています。

  • 本人や保護者、先生が気づけず、子供が自信を失う
  • 学校の勉強で遅れがちになり、「自分は劣っている」と感じてしまう

例えば、漢字テストで何度も不合格になったり、音読が苦痛になったりすると、子供は「努力不足」と誤解されがちです。

しかし、適切な支援を受けることで、子供たちは困難を乗り越え、得意分野を生かして大きく成長できます。


練馬区の取り組み

練馬区では、社会福祉協議会と東京練馬中央ロータリークラブが協力し、以下の取り組みを行っています。

  1. 啓発冊子の作成
    「発達性読み書き障害早わかりガイド」を約3000部配布しました。この冊子は、マンガ家・千葉リョウコ先生のイラストを用い、誰でもわかりやすい内容になっています。
    ▶冊子はこちら
  2. 動画による啓発
    冊子の内容を動画化し、多くの方に理解を広めています。
    ▶動画はこちら
  3. 講演会やシンポジウム
    落語家の柳家花緑さんを招き、当事者の体験談や専門家の意見を共有する場を設けました。花緑さんも40歳で診断を受けた当事者であり、現在は全国で講演活動を行っています。

まずは知ることから

発達性ディスレクシアは、正しい理解がないと見過ごされてしまうことが多い障害です。
私たちにできることは、まず学び、理解し、この情報を必要としている人々と共有することです。

ぜひ、「発達性読み書き障害早わかりガイド」の冊子や動画をご覧いただき、周りの方々とシェアしてください。一人でも多くの子供たちが支援を受けられる環境を一緒に作りましょう。

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