おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。
災害時、膨大な災害廃棄物が発生します。それをどのように処理するのか。一次仮置場等の候補地はどこなのか解説します。
1. 災害廃棄物の発生とその課題
- 膨大な量の廃棄物
東日本大震災や令和6年能登半島地震では、地震や津波による膨大な災害廃棄物が発生し、処理の難航が復旧に影響しました。
練馬区でも「多摩東部直下地震」発生時には最大約107万トンの廃棄物(年間ごみ量の約9倍)が想定されています。 - 処理の必要性
公衆衛生と環境保全のため、災害時でも平時に近い形での迅速かつ適切な廃棄物処理が求められます。
2. 練馬区の災害廃棄物処理計画
- 処理フロー
廃棄物の種類ごとに処理方法が異なります:- 粗大ごみ:粗大ごみ一時置場を経て、仮置場で処理。
- 通常ごみ:集積所から清掃車両が回収。
- 建物廃材や障害物:仮置場で粗大ごみ同様に処理。
- 避難拠点のごみ:分別後、清掃工場へ運搬。
- し尿の処理:災害時に使用した簡易トイレは、一般ごみと同様に、集積所から清掃車両が回収。
3. ピークと計画期間
- 災害廃棄物のピークは建物撤去が進む2年後。その後1年かけて処理を完了する計画で、全体で3年間を要します。
4. 仮置場の選定
- 仮置場候補地は、粗大置場53か所(500㎡以上)、一時仮置場13か所(5000㎡以上)を想定。
事業者の配置や不法投棄防止パトロールで地域の安全を確保。
上記の計画を基に、日頃から防災対策を進めていくことが重要です。
ぜひこの機会に、各家庭での備蓄品や対策を見直してください。