おはようございます。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今回は、災害時に健康を守る上で重要な「口腔ケア」についてお話しします。
災害はいつ起きるか分かりませんが、その時に備えることで被害を最小限に抑えることができます。
① 口腔ケアの重要性
昨年は能登半島での大地震や、青森を中心とした災害級の大雪が発生しました。
災害が起きると、水や物資が不足しがちです。その結果、口腔ケアが十分に行えず、特に高齢者や体力が低下している方々に 「誤嚥性肺炎」 が多発する事例が見られます。
例えば:
- 阪神淡路大震災:震災関連死の約4分の1が肺炎
- 熊本地震:関連死の約3割が呼吸器系の病気、その大半が肺炎
これは、口内の汚れや細菌が唾液とともに肺に入ることで起こります。被災時には食事も不十分になりやすく、栄養状態の悪化や嚥下障害がリスクをさらに高めます。
② 非常時の口腔ケアの方法
災害時でも口腔ケアを怠らないことが重要です。以下の方法を参考にしてください:
- 少量の水で歯磨きをする
- 歯ブラシがない場合
濡れたタオルやウェットティッシュで歯の汚れを取る。その後、少量の水やお茶でうがいをする。 - 唾液を活用
唾液には自然な洗浄効果があります。口や舌を動かす体操をしたり、顎の下や頬をマッサージして唾液を出すように心がけましょう。 - 補助用品を活用
シュガーレスガムやマウスウォッシュを使う。 - 入れ歯のケア
水がなければウェットティッシュで汚れを拭き取り、夜間は外して保管する。
③ 事前の準備
災害時の備えとして、水や食料に加え、 口腔ケア用品 を非常用持ち出し袋に準備しておきましょう。
以下が推奨アイテムです:
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- ガーゼ
- マウスウォッシュ
- ウェットティッシュ
また、災害時の口腔ケア方法を 家族全員で事前に確認 しておくと安心です。
④ 啓発活動の推進
まだまだ災害時の口腔ケアの重要性を認識している方は少ないのが現状です。
そのため、区に対し、 防災訓練やイベントで口腔ケア用品を配布 するなど、啓発を進めるよう求めています。
災害時でも口腔ケアを怠らないことが、健康を維持し、命を守るための第一歩です。
ぜひこの動画をきっかけに、災害時に備えた行動を始めてください。