こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
さて、今回のテーマは、「令和５年度練馬区予算」についてです。
●令和５年度練馬区予算
2月6日から練馬区議会は第1回定例会を開催いたします。
その中で約１か月程度かけて、来年度予算や今年度の補正予算などについて審議を行います。
来年度の一般会計予算は、2987億円となり、今年度と比べ75億円の増額で、過去最大となります。
歳入については、経済の回復傾向が持続しても、財源不足が見込まれることから、基金・起債合わせて約120億円を活用します。
今後も同様のペースで基金の取り崩しを続ければ、基金は数年で底をつき、起債残高が大幅に増加する可能性があります。
歳出においては、保育関係経費を中心に主な社会保障経費がこの10年で倍増し、練馬区の判断で抑制・削減が困難な義務的経費が予算の5割以上を占めるなど、厳しい財政状況が続きます。
こうした状況にありながらも、練馬区をさらに前へ進めていくために、来年度もさまざまな事業を展開していきます。
今回は新規事業を中心に来年度行う事業についてご紹介していきたいと思います。
まず子供関連分野として、負担の大きかった保育園の入園申請について、オンラインで完結できるようになります。
また、妊婦・子育て家庭への支援として、相談サポート体制の強化や、妊娠・出産された方に、面談やアンケートの実施に合わせて合計22万円相当のギフトカード等の支給を行います。
さらに、（仮称）子供相談アプリの導入やスクールソーシャルワーカーの増員など不登校・ヤングケアラーなどの子供たちへの支援体制の強化を図ります。
医療的ケア児においては、総合相談窓口の設置や宿泊学習などにおける医療的ケア児の同行看護師の配置などを行います。
次に福祉分野として、高齢者の方向けに新しいフレイル予防事業の展開やデジタル格差解消に向けてスマホ教室などの充実を図っていきます。
また、障害をお持ちの方の意思疎通支援の拡充に向けて、障害者と事業者との協働により作成した『障害者とのコミュニケーションガイドブック』を配布し、このガイドブックを活用して、日常生活において率先して声をかける『コミュニケーションサポーター』の養成研修などを実施していきます 。
さらには、中高年のひきこもりや8050問題への対策として、アウトリーチ型の支援や社会参加に向けた居場所づくりなどを開始します。
医療分野として、今年度、順天堂練馬病院が３次救急医療機関に指定される見込みです。
また、今年度移転した練馬光が丘病院の跡施設に、地域包括ケア病棟や緩和ケア病床、介護医療院など医療と介護の複合施設の整備を行っていきます。
さらに、これまで要望していた帯状疱疹ワクチン接種への一部助成も行なっていきます。
防災分野として、避難行動要支援者名簿の現況調査とともに、避難行動要支援者が「どこで」「だれと」避難するのかをあらかじめ定めておく個別避難計画の作成を進めます。
また、要望していた、 持ち運び可能なトイレを全ての避難拠点に配備し、高齢者や障害者など移動が困難な方へのトイレ対策の強化を行ないます。
みどり関連分野として、公園のトイレを清潔・快適にし、練馬区のイメージアップにつなげるために、『（仮称）公園等トイレ改修計画』を策定し、順次改修を行っていきます。
また、今年4月から開始となる植物学者の牧野富太郎博士を題材とした連続テレビ小説『らんまん』が始まります。
大泉にある牧野記念庭園において、牧野博士の書斎を再現したり、周辺商店会と協力し、フラッグの掲示やデジタルスタンプラリーの実施など、地域のにぎわいの創出を行っていきます。
経済対策として、今年度も実施し好評を博したキャッシュレス決済ポイント還元キャンペーンやねりまプレミアム付商品券事業の実施を行います。
都市農業分野として、11月に全国都市農業フェスティバルの開催や、『（仮称）農の風景公園』の開設などを行います。
文化芸術分野として、練馬区立美術館の再整備の推進や、練馬区在住の漫画家・村上もとか先生を中心としたプロのマンガ家とふれあい交流できるイベントなどの実施を行います。
また、要望していた、ハリー・ポッタースタジオツアー東京の来場者の区内周遊を促進するため、野菜や果樹の収穫体験や、牧野記念庭園、美術館などを巡る『区内周遊ツアー』実施します
最後にスポーツ分野として、石神井松の風文化公園を拡張し、フットサルやスケートボードなどが楽しめる広場を整備します。
また、障害者が参加するボッチャ交流大会の実施など、パラスポーツの振興を図っていきます。
以上、簡単にですが、来年度の新規事業などをご紹介しました。
これから行われる予算を審議する予算特別委員会において、皆さんのお声がしっかり反映されるよう、練馬区との質疑を通じて、要望してまいりたいと思います。
❏令和5年度練馬区当初予算案
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/koho/hodo/r5/r501/20230124.files/R5-yosanshiryo.pdf
