大江戸線延伸早期実現に向けての現状と課題


こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今週の佐藤力チャンネルのテーマは「大江戸線延伸」です。
大江戸線延伸事業の現状と課題などについてお話していきます。

●大江戸線延伸の現状

大江戸線の延伸は、国の諮問機関である交通政策審議会の答申において、「「進めるべき」6つのプロジェクト」の一つとして高い評価を受けています。
さらに、東京都が、今年3月に公表した「『未来の東京』戦略」においても、「関係者と、事業化について協議・調整を進める」と明記されています。

公共交通の整備においては、このように国や東京都の計画に載ることが非常に重要となっています。
これらの位置付けについては、これまで地域の方々とともに、練馬区が、延伸地域のまちづくりに積極的に取り組み、補助230号線の整備を促進し、さらには、大江戸線延伸について東京都と実務的協議を着実に進めてきた結果です。

延伸実現にあたっては、地下鉄の上を走る道路「補助230号線」の整備が必要不可欠となっています。

現在、新型コロナウイルス対策で、東京都の財政状況は非常に厳しい状況にあります。
しかしながら、補助230号線の整備は、地域の方々にとって、成果が見えやすく、大江戸線延伸への期待につながるものなので、着実に進めていただくことが大事であると考えています。

令和2年度末の補助230号線の用地取得率は、土支田通りから外環までは約93%、外環から大泉学園通りまでは約65%となっています。
また、今年度は、白子川に架かる橋梁工事に着手する予定となっています。

今年3月には、土支田通りから別荘橋通りまでの約220mの区間を、部分的に整備し、車などが通れるようになりました。


これまでは、車両がすれ違う際に、気を使わなければいけないほど道路幅が狭く、朝夕は、渋滞が発生してしまう区間でしたが、今回の整備により、道路が広くなり、見通しも良くなったので、安全でスムーズに通行できるようになりました。
引き続き、用地を取得したところから早期に整備し、順次、交通開放するよう求めています。

●大江戸線延伸の課題

大江戸線延伸に向けた課題としては、駅やトンネルの構造、延伸に必要な車両の留置施設などハード面や、新型コロナウイルス収束後の旅客需要の見通しや収支採算性などのソフト面があります。
引き続き、東京都と実務的協議を積み重ね、課題を一つ一つ解決し、環境影響評価など延伸に必要な手続きに速やかに着手するよう東京都に求めています。

●寄付制度

現在、大江戸線延伸に関する寄付制度が創設され、その寄付金を財源に、大江戸線延伸のPR看板を制作する事業が実施中です。
看板製作には、新駅予定地周辺の中学校の生徒にご協力をいただき、来年3月には新駅予定地に設置する予定となっています。
まだまだ、寄付を受け付けています。

大江戸線延伸のような大規模公共工事やそれに付随するまちづくりを進めるにあたっては、多くの方々のご理解やご協力が必要不可欠です。
延伸機運を高めるために、クラウドファンディングなどの寄付活動は、有効な手段の一つだと考えています。
今後は、区民の方だけでなく、鉄道のコアなファンを含めた、より多くの方に興味関心を持っていただくために、氏名の公表はもちろんのこと、例えば、区内にある大江戸線の車両基地の見学といった、魅力的な体験機会の提供をすることが大事であると考えています。

大江戸線延伸の実現までは、長い年月を要し、着実に進んではいるものの、なかなか進捗が見えない部分もあります。
練馬区に対しては、東京都と粘り強く協議をするとともに、補助230号線の整備やPR活動にさらに取り組むよう求めています。
これからも、大江戸線延伸の早期実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

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