こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。
今週の佐藤力チャンネルのテーマは「新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種」についてです。
ブースター接種と言われる3回目のワクチン接種がいよいよ始まります。
練馬区ではどのように行っていくのか、接種体制やスケジュールなどについて、お話していきたいと思います。
●ワクチンの接種状況
まず、練馬区におけるワクチンの接種状況についてお話していきますと、今年の3月から、全国の先進事例であるワクチン接種体制「練馬区モデル」でワクチン接種を実施してきました。
この練馬区モデルとは、かかりつけ医や近くの診療所で接種できる「個別接種」をメインに、一度で多くの方を接種できる「集団接種」でカバーするといったワクチン接種体制となります。
医療従事者からスタートし、高齢者施設の入所者の方、高齢者、そして、64歳以下の方に順に接種していき、区内全体の接種率は、11月18日時点で、2回目の接種が完了した方は81.9%と、8割以上の方が接種を終えています。
日本全体の接種率は76.2%で、先行してワクチン接種を始めた、アメリカは57.8%、イギリスは67.6%なので、それらと比較しても、非常に高い接種率であることが分かると思います。
●3回目の接種体制
この高い接種率に加え、緊急事態宣言解除後も感染防止対策を徹底しているため、海外の国では感染の再拡大が起きている中で、我が国の陽性者数は大幅に減少しています。
しかしながら、これから感染が再拡大する「第6波」が到来するとの専門家の意見もあり、予断を許さない状況が続きます。
ワクチンの感染予防効果は、時間の経過とともに低下していきます。
ファイザー製のワクチンの場合、2回目接種後6か月で50%前後まで低下するとも言われています。
そのため、3回目のワクチン接種が必要となります。
3回目のワクチン接種をどのように行っていくかと言いますと、基本的は、かかりつけ医や近くの診療所で接種できる「個別接種」をメインに、一度で多くの方を接種できる「集団接種」でカバーする「練馬区モデル」をベースに、さらに利便性向上に向けて進化させていきます。
私はかねてより、練馬区に対して、駅チカで、夜間や土日休日、予約なしでも接種できるよう、接種する方のニーズに合わせた柔軟な対応をするよう求めてきました。
今回、進化する「練馬区モデル」のポイントは、次の3つになります。
集団接種会場の増設、土日・夜間の実施会場の増設、ワクチン配送センターの設置です。
まず、集団接種会場の増設についてですが、練馬文化センターや勤労福祉会館、光が丘区民センターといった駅チカの会場が増設されます。
また、これまで基本的には日中が中心だった接種時間を後ろ倒しし、夜9時まで接種できるようなります。
これにより、学生や働いている方にとっても、大幅に接種しやすい環境が整います。
●今後のスケジュール
今度のスケジュールについてですが、3回目の接種券は、今までのように一遍に発送するわけではなく、2回目の接種が完了してから7か月半経過した方から順次、発送していきます。
予約受付は接種券発送から10日後、3回目の接種は2回目の接種が完了してから8か月後となります。
接種のピークは来年2月から6月になる見込みです。
これまで予約が取りづらい状況もありましたが、接種対象者を上回る接種可能回数となるよう体制を整えていますので、予約が取りにくいということはないと考えています。
今回、接種券の発送は、練馬区の持つ接種データに基づいて行われます。
しかしながら、他の区市町村や海外などで接種された方については、接種データがありませんので、別途、申請をしていただく必要があります。
申請受付の方法や時期については分かり次第、また改めて、Twitterなどでお知らせいたします。
先日、アメリカのCDC(疾病対策センター)は、ファイザー製ワクチンの5歳から11歳への接種を推奨することを発表しました。
日本においては、メリット・デメリットをよく考えて、慎重に検討が重ねられています。
もし仮に接種することになったとしても、混乱が起きないよう、準備を進めています。
ワクチン接種に対して、ご不明な点やご不安なことなどありましたら、練馬区新型コロナウイルスワクチン接種コールセンターまでお問い合わせください。
●練馬区モデルについて
https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/kansensho/2019-nCoV/vaccination_covid/moderu.html
●練馬区新型コロナウイルスワクチン接種コールセンター
電話番号:03-5984-1633
受付時間:午前9時から午後5時(平日)