非常用簡易トイレ配布・災害時の個人情報の取扱い・富士山噴火・稲荷山公園整備計画など【練馬区議会 一般質問】


こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今週の佐藤力チャンネルのテーマは、12月1日に行った「一般質問」についてです。
一般質問とは何か、どんな質問をしたのかなどについてお話していきます。


●一般質問とは

一般質問とは、このように、練馬区議会の本会議場において、練馬区議会自由民主党を代表して、練馬区の行う行政全般に対して、事務の執行状況や将来の方針、計画あるいは疑問点などについて所信をただすことをいいます。
一般質問ができるのは、一人の議員につき年1回で、質問時間は25分間。練馬区からの答弁や再質問を含めて45分間と決められています。

私は12月1日に一般質問を行いました。
その映像自体は、編集が終わり次第、YouTubeにアップして、皆さんにお知らせしていきたいと思います。

今回は、まだ編集前なので、どんな質問を行ったかということについて、お話していきます。

●質問内容

テーマは大きく6つあります。
災害対策、グリーンインフラの推進、パラリンピックのレガシー、多様な働き方の推進、民間力の活用、大江戸線の延伸についてです。
今回は、その中でも、災害対策とグリーンインフラの推進について、深堀りして、解説していきます。

●テーマ「災害対策」

まず災害対策では、5つの質問を行いました。

一つ目は、災害時のトイレ対策についてです。災害発生時、困ることの一つしてトイレがあります。大きな災害により断水が起こると、トイレが使用できなくなり、復旧にも時間がかかると言われています。これまでも、災害時のトイレ対策について啓発を図るよう求めてきましたが、今回は、自助の意識向上を図るとともに、トイレ対策の啓発を促進するために、非常用簡易トイレを、町会・自治会をはじめとする地域住民の方や消防団など、防災訓練やイベントに参加した方に配布していただくことを要望しました。

二つ目は、震災時の避難場所についてです。地震が発生した際、避難する場所は小中学校の体育館です。練馬区内の学校体育館は基本的には1階にありますが、2階にある学校が11校、3階にある学校も1校あります。今後ますます高齢化が進展していく中で、避難者に占める高齢者の割合も高くなってくると予想されます。さらに、避難拠点運営連絡会を中心で支えている町会・自治会の方々も高齢化が進んでいます。高齢者にとって2階以上の体育館に避難することは容易ではなく、対策が必要だと考えています。そこで、練馬区がどんな対応を行っているのかについてお聞きしました。

三つ目は、災害時の個人情報の取り扱いについてです。個人情報の取り扱いは非常に難しく、自治体によっても判断が分かれています。今年7月に発生した静岡県熱海市での土石流災害では、県が行方不明者64名の氏名を公表したところ、公表翌日の夜までに44名の無事が確認されました。一方で、平成27年9月の関東・東北豪雨では、茨城県と常総市が行方不明者の氏名を公表しなかったため、結果として、避難所にいた方を探し続ける事態が発生しました。練馬区において、災害発生時における行方不明者、避難者、お亡くなりになられた方などの情報の取り扱いをどのように考えているのか聞きました。

四つ目は、ペット防災についてです。ペット防災というとどうしても、飼い主側の視点に立った取り組みに思われがちですが、災害時は、飼い主と離れ離れになり野生化してしまう犬や猫が増えます。実際、東日本大震災の際は、飼い主からはぐれて野生化した犬が住民に危害を及ぼしたり、繁殖したペットが生態系に被害をもたらしたりなどの事態が発生しました。そのため、国により「災害時におけるペット救護対策ガイドライン」が策定され、ペット同行避難の推奨や避難所での体制整備などが取り組まれるようになりました。ですので、まずは「区民を守るためにもペット防災は重要である」ということを積極的に周知しつつ、練馬区獣医師会とさらに協力して対に取り組まれることを要望しました。

最後、五つ目は、富士山の噴火についてです。先日も富士山付近で地震がありましたが、富士山噴火も今後いつ起きてもおかしくない災害と言われています。令和2年4月には、内閣府の中央防災会議が、富士山噴火をモデルケースとした報告書「大規模噴火時の広域降灰対策について―首都圏における降灰の影響と対策―」を公表しました。その資料によれば、富士山噴火時に西南西の風が吹いた場合、都心では最大で10cmの降灰が発生する被害が想定されています。これにより、鉄道や道路、物流、電力、上下水道、通信は、降灰開始数時間後から2週間程度まで機能が停止すると言われています。地震や水害と同様に甚大な被害が想定される、富士山噴火時の降灰への対策について、区の考えを聞きました。

●テーマ「グリーンインフラの推進」

次に、グリーンインフラの推進についてです。
ここでは大きく3つの質問をしました。

一つ目は、稲荷山公園計画についてです。この計画にかかる地権者の方々に対して、引き続き、丁寧な対応を行うとともに、早期に整備スケジュールを提示するなど、住民の皆さんに寄り添い、安心した未来を築けるようにしていただくことを要望しました。

二つ目は、民有地のみどりの保全についてです。練馬区には、民有地の樹木や樹林を保護する保護樹林制度がありますが、本制度の助成を受けても、依然として、樹木の剪定や管理にかかる負担は大きいのが実情です。ですので、保護樹木・保護樹林の所有者に対して、さらなる支援の拡充を要望しました。

そして、最後、三つ目は、都市農業についてです。練馬区の都市農業は、海外の方にとっても魅力的なコンテンツの一つです。都市農業のさらなる発展に向けた取組みとして、区民の方が楽しめることはもちろんのこと、ぜひインバウンド需要の獲得にも取り組んでいただくことを求めました。

それぞれの質問に対して、どのような答弁があったかについては、後日、編集した動画等でお伝えいたします。
残りの4つのテーマについては、次回、ご説明していきたいと思います。

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