大江戸線延伸へ大きな一歩~東京都が2022年度予算に〇〇を計上!


こんばんは。
練馬区議会議員の佐藤力です。

今週の佐藤力チャンネルのテーマは、「大江戸線の延伸」についてです。
先月、練馬区や東京都において、来年度予算案の概要が発表されました。
その予算概要の中で、悲願である大江戸線の延伸を加速する内容が盛り込まれましたので、そのことについて解説していきます。


●大江戸線延伸の現状と今後の見通し

鉄道の整備にあたっては、事業実施主体の意向はもちろんですが、それと合わせて、整備に対する補助金を出す東京都や国の評価も大変重要となっています。

東京都の評価としては、昨年3月に公表した「『未来の東京』戦略」において、「関係者と、事業化について協議・調整を進める」と明記されています。
また、国としては、諮問機関である交通政策審議会の答申において「「進めるべき」6つのプロジェクト」の一つとして位置付けられています。
どちらにおいても実施に向けた検討を進めるべきとの高い評価を受けています。

その中でも、特に大事なのが、国の評価(答申)です。
この国の答申は、概ね15年を目安に出されています。

直近で出された答申は、2016年の交通政策審議会答申第198号で、その前は、2000年の運輸政策審議会による答申第18号となっています。
この運輸政策審議会答申第18号の内容を見ていくと、ここで高い評価を受けた「東急東横線・東京メトロ副都心線相互交通運転」や「上野東京ライン」「小田急電鉄 複々線化」など6路線について、すべて実現されています。

では、2016年4月に出された交通政策審議会答申第198号を見ていくと、高い評価を受けているのは「大江戸線」の他、「羽田空港アクセス線」「新空港線」「有楽町線」「多摩モノレール」の6路線となっています。

「羽田空港アクセス線」については、昨年1月に国から事業の許可がおり、工事が進められています。
そのうち、一部のルートについては、2029年度開業予定として示されています。

「新空港線」については、現在、東京都や大田区などが協議を進めていて、今年度中に負担割合を決め、整備主体として第三セクターを設立することを目指しています。

「有楽町線」については、先月28日、東京メトロが有楽町線延伸および南北線延伸の鉄道事業許可を国土交通大臣に申請しました。
開業は2030年代半ばを目標としています。
また、東京都も2022年度予算において、有楽町線と品川地下鉄の新線建設にかかる経費を新規に計上しています。

「多摩モノレール」については、東京都の2020年度予算に「多摩都市モノレールの整備」に関する経費が盛り込まれ、事業化に向けた調査や設計などが行われています。
また、先月28日、町田市は、多摩センター駅から町田駅までのルート案を発表しました。

では、「大江戸線」についてはどうなっているかと言いますと、東京都の2022年度予算で初めて、「地下鉄12号線(大江戸線)の延伸に関する調査」という名目で予算を計上しました。

この資料を見ていただくと分かるのですが、額としては、前年度を同額となっています。
つまり、これまでも引き続き、調査をしてきたのですが、今までは、色々な思惑から大江戸線の名称は伏せられていました。
今回、実施主体である東京都交通局が、大江戸線の名称を出した予算を計上したということは、実現に向けて、さらに力を入れて取り組んでいくという決意の表れとなっています。
それに合わせて、練馬区においても、来年度予算案において、これまで計上してきた調査費を倍増して計上しています。

今年の新年の挨拶動画で、2022年の干支についてお話しました。
今年の干支は「壬寅(みずのえ・とら)」で、この干支が示す意味は「厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎」です。
また、来年の干支は「癸卯(みずのと・う)」で、「これからの成長がみられる年」となっています。

大江戸線延伸については、これまで土支田の区画整理事業や230号線の整備、各地域におけるまちづくり協議会の実施など、事業の実現に向けて着実に歩みを進めてきました。
今回の東京都交通局の決断は大きな一歩であり、延伸実現に向けて加速する一歩であると考えています。

引き続き、東京都との協議を積み重ね、早期実現に向けて尽力してまいります。
また進展などありましたら、ご報告いたします。

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